【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
だけど、相手の遅攻型オフェンスに対し、うちはピカ先輩中心に切り込む速攻型オフェンス。


相手のボールを上手くカットし、ミスショットのリバウンドをしっかり取れば、俺達の方が遥かに点数を取れるわけで。



水高25-18菊池



第1クォーター、リードした上に100点ゲームも見えるいい滑り出し。



「いい流れや!この調子で前半行くばい!」



第1クォーターと第2クォーターの間2分、ベンチで水分補給をする俺達は、箱田先生の言葉に力強く返事をした。



「椿、いい司令塔ぶりやね!どうやろう?作戦はこんままで大丈夫と?」



「今日はピカ先輩のオフェンスも、行雲先輩のリバウンドも調子いいし、この流れが続けば大丈夫っすね」



由貴先輩の問いかけに答え、俺は被ったタオル越しに菊池サイドのベンチに目をやる。



あいつら…嫌に冷静なんだよな、流れはうちの、筈なのに。
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