【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
第3クォーターに突入する前の10分間のハーフタイム。



「ピッピカピカ先輩!」



「おわっ!ナニナニ!?ビックリした!」



珍しく静かなピカ先輩の頬に冷たいポカリのペットボトルを宛てると、水に驚く子猫のようなリアクションのピカ先輩。



「調子良い?」



「見ての通りたい!試合って楽しか!」



一見バテてるような感じじゃないピカ先輩を、俺はバレないように観察する。



……………………!?



「ピカ先輩、いつから?」



「っ!放して、平気だから!動けるし!」



突然俺がピカ先輩の左足のふくらはぎを掴んだから、ピカ先輩は驚いて、隠すことも出来ない。



ピカ先輩の左足のふくらはぎは、小刻みに、痙攣している。



いつから、何故…………?
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