【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
その時、木下のあの不敵な笑みが、脳裏に過った。



『チェックメイトばい』



ま…まさか、この痙攣を、菊地サイドは狙ってやってたと?



「ピカ先輩、秀吉キャプテンに…」



「言わんで!次の肥後学には、秀ちゃんが必要になる!温存!俺、こんくらい、平気やし!」



「…………わかり、ました」



これを故意にしてのけた方法が分かれば、きっと止められる。それに徹していかないと…。



「椿ー!ピカ先輩も、何しよっと?」



「行雲先輩、ピカ先輩足伸ばしすぎてつったからマッサージしてただけ!もう治ったから!」



反射的にその場を繕ったが、不安要素が消えないまま、後半戦へ…………。
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