【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
皆が各々思いを秘め、最終決戦を待つ。



俺はリストバンドを直し、秀吉キャプテンはヘアバンドを直し、泰ちゃんは靴紐を結び、ピカ先輩は耳に着いているピアスを弄り、行雲先輩は足首のミサンガを見つめる。



「いいか、肥後学は何としてもうちの流れを止めたいはず。何か、派手なアクションがあったら…神楽木以外の俺達が体張って止めるぞ!」




秀吉キャプテンの声に、気持ちが引き締まる。



2分間の間隔を挟み、第4クォーター、最終決戦に差し掛かる。



「ぶっ潰す!!」



「「「「イェッサー!!」」」



秀吉キャプテンが唯一口の悪くなる気合い入れに、他のメンバーも俺も、更に気合いが入った。



「さー、まず一本いくよー!」



三浦の穏やかな掛け声と共に、肥後学オフェンスで残りの10分がスタートした。
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