【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
そして、秀吉キャプテンの予測通り、肥後学が動き出す。



「高森や!高森に打たすなっ!」



怒濤のスピードで駆けていく高森の気迫に、一瞬怯む。



さっきより、ずっと威圧的で早いスピード。



ああ、これがこの男の本領なのか。いや、もしかしたらこの試合の中で、成長したのかもしれない。



今高森を止めれる位置にいるのは、泰ちゃんと行雲先輩だ。



「フンッ!!」



「ダメだ!それはフェイクや、泰河ァァ!」



高森は野性的に、しかし、その一瞬の間に、3つものフェイクを組み込み、泰ちゃんを抜き去った。



行雲先輩はそれに気付いていた。
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