【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
ラーメン屋で高森と町屋と別れ、俺達三人はバスへ乗り込む。
「あ、ヤッベ!月曜日提出の数学の宿題、一昨日部室でやったまま忘れた!」
「うわーアホ椿、どうすると?」
思い出したくないことってこういうふとした時に思い出すんだよな。
「うー…この間も提出遅れたし、学校取り行くしか」
「お疲れちゃーん」
ホントは帰ってすぐさま風呂入って寝たいとこなんだけど、俺はバスから途中下車。
今日は練習試合のおかげで早く帰れるから、帰ったら少し寝て、おやつ作るのに没頭出来るうえに、晩飯のおかず作り貯めする計画だってのに。
「チーッス!」
体育館は今日はバレー部が全面使っていて、俺はそこにそそくさ入り、部室棟へ突っ切る。
いやね、外からだと回らなきゃいけないから、これがショートカットコースなのさ。