【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~



第1クォーター開始7分。



水高17-21慧心



お互いに点の取り合いで、ハイペースな試合展開だが、慧心がやや優勢な状況が続く。



ピカ先輩にボールを回せば、二人がかりでのディフェンスに阻まれてしまう。



「Rats!」



ピカ先輩は上手くオフェンスを出来ない苛立ちから、普段は下がった眉の、流行りの塩顔男子なふんわりした顔をこれでもかというくらい歪め、ボールを外に回す。



中がダメなら外。という基本概念から回されたボールだったが、受け取った秀吉キャプテンにも、相手のディフェンダーがべったりで、シュートが放てない。



そうこうしているうちに、24秒ボールを保持してしまい、オフェンスのチャンスを逃してしまう。



畜生、そう簡単には勝たせて貰えねーよな。つえー。でも、楽しい。
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