【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「リバァン!!」



戻ってきた行雲先輩と泰ちゃん、向こうのセンター、パワーフォワードがスクリーンをかけてリバウンドを待つ。



「必要ないやろ」



しかし、無理な体勢でショットを放ってフロアに尻餅を突いたピカ先輩が、ゴールリングを指差しエキゾチックに顔を歪ます。



そのショットは、ゴールリングをくるくる、と何度か転げ回り、そのまま吸い込まれる。



コロコロ………スパッ!



水高19-21慧心



ホント、ディフェンスに関しては糞なのに、オフェンスはスゲーな。



まるで、ボールが吸い付いてるみたいなドリブルに、調教されたようにゴールネットを潜る、あのシュートが、目に焼き付く。



…………ん?これ、ディフェンスにも、使えんじゃね?もし、もしも上手く行くなら『あれ』行けるじゃん…!
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