【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「例えばなんだけど、ピカ先輩、自分がオフェンス、相手がディフェンスと思ってイメージしてくれる?」
俺が立ち上がり、ディフェンスの体勢を取ってみる。
ピカ先輩も立ち上がり、空中でドリブルする構えを取る。
「今ピカ先輩はダムダムしてます。さて、俺はどう動くと読む?」
「んー…椿ちゃんは1on1強かけん、こう、手が当たらんようにスティール、かなぁ?」
「うん、そうだろうね。その時、方法としてはボールの下を引っ掻くように叩くか、ピカ先輩の体とボールの間に腕をスライドさせて外に弾くか、ファウルを誘うように、こう」
ボールを奪うように巧みに手を動かせば、ピカ先輩はピシャ、と俺の手を叩いてしまう。
「これでピカ先輩、ファウル1だね。じゃあ、ファウルでオフェンスボールを失うのを防ぐ為には?」
「そりゃ、椿ちゃんの手の動きを見ながら避け……成る程ね、そゆこと?」
どうやらピカ先輩は、俺の言いたいことが分かったらしく、ニッコリ笑う。
「つまり、こっちがディフェンスの時も、相手の手は、俺へのディフェンスだと思えばいいってこと?」
「そーゆーこと!」
理解し合う俺達と、まだ理解出来ない他の皆。
俺が立ち上がり、ディフェンスの体勢を取ってみる。
ピカ先輩も立ち上がり、空中でドリブルする構えを取る。
「今ピカ先輩はダムダムしてます。さて、俺はどう動くと読む?」
「んー…椿ちゃんは1on1強かけん、こう、手が当たらんようにスティール、かなぁ?」
「うん、そうだろうね。その時、方法としてはボールの下を引っ掻くように叩くか、ピカ先輩の体とボールの間に腕をスライドさせて外に弾くか、ファウルを誘うように、こう」
ボールを奪うように巧みに手を動かせば、ピカ先輩はピシャ、と俺の手を叩いてしまう。
「これでピカ先輩、ファウル1だね。じゃあ、ファウルでオフェンスボールを失うのを防ぐ為には?」
「そりゃ、椿ちゃんの手の動きを見ながら避け……成る程ね、そゆこと?」
どうやらピカ先輩は、俺の言いたいことが分かったらしく、ニッコリ笑う。
「つまり、こっちがディフェンスの時も、相手の手は、俺へのディフェンスだと思えばいいってこと?」
「そーゆーこと!」
理解し合う俺達と、まだ理解出来ない他の皆。