【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
男は、俺の返事に手からボールをするり、と落とす。
「えっと、あのー…」
ボールを拾い上げ男に近寄ると、男は、その涼しげな目に涙を溜めた。
え!?泣く要素、今の流れにあった?
困惑する俺の頬を、男が勢い良く両手で包む。
ちょっと、何この状況!イテテテ、案外力強いマジ勘弁。
ポロポロ、と涙を流す顔も上品というか、中性的というか。
行雲先輩とはタイプの違う、女顔。例えるなら、歌舞伎の女形みたいな。
「僕を覚えてへんのどすか?あないに一緒に遊んやんに!」
良く分かんないけど、何で覚えてないのって言ってる系?
「何をしている、小鳥遊」
「や…俺も良く分かんないんですけど。ボール飛んだから拾いに来たら急に…」
隣のコートで2対2対1をやっていた秀吉キャプテンがこちらへ駆け寄り、俺と男を見比べ、眉間に皺を寄せる。
そんな顔されても、何がなんだか。
「えっと、あのー…」
ボールを拾い上げ男に近寄ると、男は、その涼しげな目に涙を溜めた。
え!?泣く要素、今の流れにあった?
困惑する俺の頬を、男が勢い良く両手で包む。
ちょっと、何この状況!イテテテ、案外力強いマジ勘弁。
ポロポロ、と涙を流す顔も上品というか、中性的というか。
行雲先輩とはタイプの違う、女顔。例えるなら、歌舞伎の女形みたいな。
「僕を覚えてへんのどすか?あないに一緒に遊んやんに!」
良く分かんないけど、何で覚えてないのって言ってる系?
「何をしている、小鳥遊」
「や…俺も良く分かんないんですけど。ボール飛んだから拾いに来たら急に…」
隣のコートで2対2対1をやっていた秀吉キャプテンがこちらへ駆け寄り、俺と男を見比べ、眉間に皺を寄せる。
そんな顔されても、何がなんだか。