【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「俺ね…性格的な話っていうかなんつーか、昔から、痛いこととか、しんどいこと、大嫌いなんだ」
だから、足が速かったのに部活に入ったこともなく、高校になるまで、1on1はスポーツじゃなくて、遊びと体力つける為のモンだと思って楽しくやってた。
楽しいことだけでいい、そう思ってた。
おやつ作ったり、裁縫したり、編み物や手芸するのが唯一の趣味だった。
「けどね、バスケが楽しいことを知って、練習するうちに、自分のその怠けた部分が嫌になったよ。スタミナがない自分と、それをなかなか解決しようとしない、そんな自分が、凄く嫌になった」
だから、俺にない努力の精神と、スタミナを持った人が憧れで、届かなくて、嫉妬した。
「俺はね、有ちん先輩が羨ましい。俺にはそうなれない」
「そんなこと…だって、小鳥遊やって、俺と同じ練習量こなせば…」
「だから、ンな努力出来ないって。秀吉キャプテンだって合宿の時言ってた。『あれを見ると、その努力が良く分かる。同時に、自分の甘さにも』ってさ」
そのスタミナを手に入れる為にした、血の滲むような努力は、簡単に真似出来ることじゃない。有ちん先輩の『努力』は立派な才能だ。
だから、足が速かったのに部活に入ったこともなく、高校になるまで、1on1はスポーツじゃなくて、遊びと体力つける為のモンだと思って楽しくやってた。
楽しいことだけでいい、そう思ってた。
おやつ作ったり、裁縫したり、編み物や手芸するのが唯一の趣味だった。
「けどね、バスケが楽しいことを知って、練習するうちに、自分のその怠けた部分が嫌になったよ。スタミナがない自分と、それをなかなか解決しようとしない、そんな自分が、凄く嫌になった」
だから、俺にない努力の精神と、スタミナを持った人が憧れで、届かなくて、嫉妬した。
「俺はね、有ちん先輩が羨ましい。俺にはそうなれない」
「そんなこと…だって、小鳥遊やって、俺と同じ練習量こなせば…」
「だから、ンな努力出来ないって。秀吉キャプテンだって合宿の時言ってた。『あれを見ると、その努力が良く分かる。同時に、自分の甘さにも』ってさ」
そのスタミナを手に入れる為にした、血の滲むような努力は、簡単に真似出来ることじゃない。有ちん先輩の『努力』は立派な才能だ。