【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
しかし、ここは昨年の覇者、凌華学院。
タイムアウトが終わり、試合再開となったその時から、奴等は冷静さを取り戻していた。
互いに、24秒を守りきる我慢比べの戦いが続く。
第3クォーターが終わり、互いの得点は
水高52-57凌華学院
点差は5点差のまま。勢いのある水高か、王者としての強さで挑む凌華学院か、どちらが勝つか分からないまま、最終局面へ向かう。
「さて、御劔、そろそろ体力は戻ったか?」
「うん、もーバッチリね。おかげで退屈しとったわ」
そして、ハーフタイムから数えると、20分近く休憩を摂っていたピカ先輩が、元気に立ち上がる。