君が思うより、君はキレイ。
出て来た彼女の手には、ケーキ屋のものらしき白い箱があった。



「はい、これどうぞ。残りもので悪いけど。」

「.......?」

「私、パティシエなの。天気悪くて、いっぱい売れ残っちゃったから、良かったら食べて。」

「え、マジ? いいんですか?」

「うん。」

「うわ、ありがとうございます。雪の中、頑張ったかいあった。」

「大変だったよね。本当に来てくれてありがとう。」

「いえ、こちらこそ。お土産まで頂いちゃって。」

「寒いけど、頑張ってね。」

「はい。ありがとうございます。あ、それから、またの注文、お待ちいたしております。」

「うん。じゃ、気をつけて。」
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