君が思うより、君はキレイ。
え? 何だ? 暖かい?

手を開くと、現れたのは使い捨てカイロだった。



「お釣りもらった時、お兄さんの手、氷みたいに冷たかったから。」

「え?」

「まだこれから配達するんでしょ?そんな手じゃ可哀想だから。」

「マジすか?ありがとうございます。嬉し過ぎて涙出そう。」

「この雪じゃ、あんまり役に立たないかもしれないけど。」

「いや、超嬉しいです。」

「ほんと? 良かった。じゃあ、また来週も注文するね。」

「あ、はい。本当にありがとうごさいました。」
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