君が思うより、君はキレイ。
なんて優しい人なんだろう。

マジで惚れてしまいそうだ。

雪のせいで、その時すでに見た目も心もグチャグチャになっていた俺には、ふんわり優しく微笑む彼女が、雪の中に舞い降りた天使みたいに見えた.......



彼女は言葉通り、次の週も注文をくれた。

注文票を見つけた瞬間、胸が高鳴る。

どうしても配達に行きたくて、彼女に会いたくて.......



「俺、行きます! もう一軒、一緒に回れると思います。」



なんて頑張ってるフリして、何とか配達する権利を手に入れた。
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