イジワルな彼の甘い罠
信じてる、信じたい
そう思うのに
その心がわからないことが、こんなにも不安で
「……はぁ」
それから一夜明けた翌日。
自宅に早希をひとり残し、早朝から撮影へと向かった俺は、仕事を終え午後の駅前を歩いていた。
今日の仕事は、メンズファッション誌の撮影。けれど頭の中は昨日のことで埋め尽くされて、なかなか集中出来ないまま、撮影時間を終えてしまった。
……早希の奴、本当どうしたんだよ。
今朝声かけた時は昨日よりはマシな顔色してたけど、やっぱりまだ本調子ではないようでその具合の悪さがうかがえる。