イジワルな彼の甘い罠



「言われてみれば確かにあの背丈とか細さとかハルミっぽい気もしてきたけど……いや、でも待て!あいつ男の姿で外出することあるのか!?」

「まぁウィッグ取ってスッピンなら綺麗な顔の男、って感じだし……ほら、ハルミの化粧品って匂いが強いじゃない?だから『ただでさえつわりできついのに化粧品の匂いなんて嗅ぎたくないだろうから』ってスッピンで来てくれたの」



「写真もあるよ」と早希が見せてきたスマートフォンに写るのは、体調が良くなってから一緒にお茶でもしてきたのであろうカフェで仲良く写る早希と男……

確かによくよく見れば、小さな顔も二重の目も、高校の頃のハルミそっくりだ。



「つーことは、俺はハルミに嫉妬してたってわけ……」

「まぁ、仕方ない気もするけど……そういうことだね」



< 213 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop