イジワルな彼の甘い罠



早希の妊娠、浮気の件、それらのことに一気に込み上げる安心感に俺はへなへなとその場にしゃがみ込んだ。



良かったような、気が抜けたような……

つーかそもそも、青田のヤローの余計な一言さえなければここまで悩まなかったのに…!!



くそっと舌打ちをする俺に、早希は涙で濡れたままの瞳でこちらを覗き込む。



「……ところで、このままだとこの子、誰の子として生まれていいかわからなくなっちゃいますよ。お父さん」



ヒヤヒヤして、イライラして

心が慌ただしかった一日

けど





「……じゃ、これから婚姻届貰いに行くか」

「……うん、」





今目の前で、君が笑う。

それだけで

幸せな日々だと、今日も思う。









end.
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