はじまりの日
「そりゃ……まぁ、最初から祝福された訳じゃないよ」
やっぱ、結婚の意志を報告した当初は「もっと冷静になって良く考えろ」とか「世間を舐めるな」とか散々言われた。
だけど辛抱強く説得を重ね、何とか雪さん親子との面談を了承させ、そして実際に両者を引き合わせた途端……。
親父もお袋も、さっちゃんの可愛らしさに、すっかりメロメロにされてしまった。
見かけはもちろんだけどそれだけじゃなく、立ち居振舞いが、もう、何とも言えずにキュートなのださっちゃんは。
そして、女手一つでそんな素敵な子に育て上げた雪さん自身も当然素晴らしい人で、親父もお袋もすっかり二人を気に入り、最後の頃にはもう俺の事をそっちのけで大いに会話が盛り上がっていた。
実の息子が疎外感を感じるって、一体何なんだか。
その経緯を説明すると、徹は心底共感したようにウンウンと頷いた。
「確かに。写真で見ただけでも尋常じゃなく可愛いもんな、さっちゃんて。ありゃあ将来、お母さんより美人になるぞ」
やっぱ、結婚の意志を報告した当初は「もっと冷静になって良く考えろ」とか「世間を舐めるな」とか散々言われた。
だけど辛抱強く説得を重ね、何とか雪さん親子との面談を了承させ、そして実際に両者を引き合わせた途端……。
親父もお袋も、さっちゃんの可愛らしさに、すっかりメロメロにされてしまった。
見かけはもちろんだけどそれだけじゃなく、立ち居振舞いが、もう、何とも言えずにキュートなのださっちゃんは。
そして、女手一つでそんな素敵な子に育て上げた雪さん自身も当然素晴らしい人で、親父もお袋もすっかり二人を気に入り、最後の頃にはもう俺の事をそっちのけで大いに会話が盛り上がっていた。
実の息子が疎外感を感じるって、一体何なんだか。
その経緯を説明すると、徹は心底共感したようにウンウンと頷いた。
「確かに。写真で見ただけでも尋常じゃなく可愛いもんな、さっちゃんて。ありゃあ将来、お母さんより美人になるぞ」