だんご虫ヒーロー。
「…私、初めて人助けに失敗しました。
色々考えていたら、これやってて意味あるのかなって思い始めて。
雪菜ちゃんみたく、誰かを傷つけてまで人助けするくらいなら辞めた方がいいのかもって思ったんです」
先輩は私の髪をアレンジしながら黙って話を聞いていた。
自分が雪菜ちゃんを振ったところを私が見ていたことに怒っているのか、私の考えに呆れているのか、先輩からの表情を鏡越しに見ても分からない。
何を言われるのか分からなくて、怖い。
「…李は人助けに失敗してないよ?」
「……え?」
先輩の口から出た言葉に驚く。
人助けに失敗、してない?
だって雪菜ちゃんを泣かせて、傷つけたんだよ?私が。
それなのに失敗してないなんて何で言えるの?