ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
敦司さんが黙り込むと自然と身体に力が入っていく。


緊張感だろうか…



「何か話してください…そうだ…敦司さんの見た世界の絶景って…」


敦司さんは私の背中を硝子に押し付けた。



夕陽をバックにキスを交わす。


16歳の年の差は中途半端だーーー・・・

私の父親としては若過ぎるし、夫としては年上過ぎる…

一人前の女として扱って欲しいと思ったけど。



こんな風に敦司さんの温もりを何度も味わっておいて…選挙が終われば即離婚なんて…


オトナでもなく子供でもない私にはそんな割り切り方は出来ない…


キスを交わしながら閉じた瞳の裏が熱くなった。



「…泣いてるのか?」



戸惑い焦る敦司さんの声。




< 37 / 390 >

この作品をシェア

pagetop