侍先生!
私が出るのは、100メートル走と、玉入れ、大玉転がしか。


結構楽そうなのばっかりで良かった。と安心していた。


「それで優勝するつもりなのか?」


そう言ったのは侍先生だった。


「応援もちゃんとしろよ?」


「分かってますよー! あと、出る競技は全部一番取るんで、任せて下さい!」


「体育の成績2、のお前が?」


先生が眉間にシワを作って言った。


「大丈夫です! 私には織田信長がついてますから!」


「なら、大丈夫だな」


先生はそう言って笑うと、職員席に戻って行った。


なにが何でも、頑張らないと!


侍先生との信長ごっこの雰囲気作りの為に!!
私の目は闘志でメラメラと燃えていた。
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