侍先生!
でも、作戦は成功。


「1位、2-1。 姫条まいさん」


クラスメイトは、時間差で拍手していた。
私はみんなにピースして、持ち場に戻った。


「なんだあれは」


侍先生は、私のもとにやってきて、そう言った。


「早く走れるおまじない」


「他の走者の足を遅くするおまじない、の間違いじゃないの?」


「いいじゃん、1位とったんだから。 走ってる最中に叫んじゃいけないルールないでしょ?」


「ないけど、するのはお前だけだよ」


「まあねー。 織田信長に関してはバッチリ把握してるから」


「そうゆうんじゃなくてさ…まあいいわ」


先生はため息をついていたけど、なんだか笑っているようにもみえた。
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