不滅のLIAR!
翌朝、部屋に朝飯が運ばれる少し前に起きた俺達は、真っ先にぶ厚いカーテンを開け外を確認した。


「……何も、……見えん」


外出出来ないとプリプリ怒るリンをなだめながら、手の込んだ朝飯を済ます。


他の客のチェックアウトを過ぎると、午後のチェックインの時間までは貸し切りのような静けさだ。


連泊客の醍醐味みたいなものかな。


館内の小さなゲーセンへ行ったり、売店で買い物をしたり、マッサージしたり、俺達は気ままに贅沢な時間を過ごした。


暇さえあれば風呂に行くリンはこれまで一体何回湯に浸かったんだろう。


ゆっくりと流れてる時間の中での俺とリンとモリモリだけの空間は、本当に極楽そのものだった。


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