不滅のＬＩＡＲ！

夜になり夕飯も風呂も済んだ俺達は、小さなテーブルを挟んだ窓際のソファーに座りのんびりとビールを飲み始めた。


明日には帰らなきゃいけない現実を少しでも忘れるために、いつもより余計に飲んではしゃいでたかもしれない。


「ねぇねぇ、私さ、昔ストーカーにあった事あるんだぁ。タチの悪い男と付き合って、すぐ別れたんだけどさ。それから電話はかかってくるわ車で尾行されるわ、もう最悪でさー」


「ストーカー？何もされなかったの？」


ほろ酔いのせいもあって、いつの間にか昔あった事なんかを二人で話し出す。


「あー、大丈夫。電話で『お前のあの話、警察にタレ込んでやっからそこで待ってろ！』っつったら二度と現れなくなった」


「え!?何その話って!?どんな男だったわけ!?」