不滅のLIAR!
「ごっ、ごめんなさい!ごめんなさい!」


「うるせー!知るか!」


もう俺は完全なパニック状態で、触ってはいけないリンの肩を、右、左、右、右と叩かれないよう変則的に掴みながら謝り続けた。


「触ってごめんなさい!今日は本当にごめんなさい!!」


それでも俺の手を何度も叩き落とすリンと、しつこく手を伸ばす俺。


怖いけど触りたい!痛いけど触りたい!


部屋には俺の怒涛の「ごめんなさい」と、リンが手を叩くバシバシという音だけが響いた。


立ち膝の俺と座ったままのリンが必死で戦う姿は、まるでどこかの接近戦。


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