心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
あたしと安田くんが喋っている間、カナタは口も開かずにじっとしていた。




と思ったら、急に「ねぇ」と話しかけてきた。






「安田くんて、サッカー部なの?」






「え? そうだよ。


知らなかったの?」






相変わらずの他人に対する無関心ぶりに、あたしは呆れてしまう。




普通、クラスメイトの部活って、だいたい知ってるもんだよね?





ま、そんな常識論はカナタには通用しないんだけどさ。







「ふうん………」








カナタは頷きながら、安田くんに目を向ける。







「ってことは、加賀さんと同じ部活なんだね」






「そーだよ?

加賀キャプテンに毎日ビシバシきたえられてるよ〜」







安田くんはあたしの方をちらりと見ながら、おどけた調子で言った。





あたしと加賀さんが付き合ってるっていうのは、学校中で周知の事実になってる。




なんせ毎日手ぇつないで帰ってるしね………はずっ。







「ふぅん、そうかぁ、加賀さんと同じ部活かぁ………」







カナタはなぜかしみじみとした感じで繰り返した。







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