心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
加賀さんの怒鳴り声が降ってきた瞬間、あたしの心臓は、何倍にも膨れ上がったように思えた。





心臓が、身体の内側からあたしの胸を殴りつけているみたい。





どくどくどく、と激しい鼓動が、耳の中で響いている。







あたしは胸が張り裂けそうで息苦しくて、何も言えなくなった。








加賀さんが、あたしの二の腕を握りつぶしそうな力で掴んでくる。







「……い、いた……」







自分でも呆れるくらい弱々しい、情けない声でそう抗議をしてみたけど、加賀さんの耳に届いた様子はない。








「……ふざけんなよ、みゆ!!


どういうことだよ!?



俺のこと、好きって言ったじゃないか!!


俺、浮気だって許すって言ったよな!?



俺の何が不満なんだよ……っ!!


これ以上ないくらいマメに連絡したし、優しくしてやっただろ!?



なんで別れたいなんて言うんだよっ!!」








加賀さんは、周囲の目も気にせずに、大声で叫び続けた。






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