心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
加賀さん。




一ヶ月ちかく、なんの音沙汰もなかったのに……。





まさか、家に電話してくるなんて。




あたしはひどく喉が渇いたような気がして、冷蔵庫からお茶を取り出した。




それを見て、お母さんが「あっ」と小さく叫ぶ。





「な、なに? 急に。

これ飲んじゃだめなの?」





あたしはどぎまぎしながら訊ねる。





「ちがうちがう。

ね、冷蔵庫の中に、小さなお鍋が入ってるでしょ?」





「え? うん。これ出せばいいの?」





「それねぇ、椎名さんちから借りてたお鍋なの。

昨日の里芋の煮物が入ってたのよ。


お礼に今日のシチュー分けて入れといたから、返しに行ってくれない?」





「あ、なんだ、そーゆーこと。

いいよ、じゃあ行ってくるね」





「よろしくー」





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