心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
カナタの指があたしの口許から離れるとき。





甘く爽やかなぶどうの香りが、ふわりとあたしの鼻腔をくすぐった。








………びっくりしすぎて、動けなかった。





カナタから、そんな風にそっと、優しく、でも甘く、触れられたことなんて、なかったから。








「………みーちゃん。」







「…………え……?」








カナタがあたしの目を見つめながら、柔らかく囁く。








な、なに………?








「………顔、真っ赤だけど。



大丈夫?」









………………ん、なっ!!





あたしは自分の頬に手を当てた。







た、たしかに、熱いっ!!







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