心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「………あぁ。


ほんと、時間かかったなぁ………」







カナタが大きく深呼吸をした。







「え? なにが?」







なんのことだろ、とあたしは訊き返す。





カナタは夜空を見上げながら、答えた。







「みーちゃんに、みーちゃんは僕のこと好きだってことを教えるのが」








あ、そーゆーこと。





カナタが呆れ返ったように眉を上げる。







「このこと、みーちゃんに分からせるの、国語より、数学より、理科より、ずーっと大変だった。



ほんと、いったい何年かかったわけ?


こんな簡単なこと理解するのに。



心底、不思議。」







「…………うぅ。


出来の悪い生徒ですみません………」








あたしは素直に謝った。



カナタが笑ってあたしの手を握る。







「まぁいいよ。


出来の悪い子ほどかわいい、ってね」







「そりゃどーも………」







褒められてるんだか貶されてるんだか。







「貶してるんだよ」






「カナタのばかっ!!」







あたしは、カナタのきれいな額に、チョップをかました。






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