やさしい手のひら・中編【完結】
朝早くに優香の家を出て、自分のマンションに戻って来た

シャワーを浴び、短大へ行く準備をし、携帯を鞄に入れ、時間を気にしながら私は家を出た

今日から授業が始まるため遅刻だけは出来なかった

短大に入り、急ぎながらも時計を気にして教室に駆け込んだ

「間に合った」

「亜美!」

優香がこっちこっちと手招きをしている

私は席の後ろを通り、優香が空けてくれていた席に着いた

「亜美、遅いよ」

「これでも頑張ったんだよ」

クスクスと優香が笑い

「電話来た?」

「誰から?」

「健太くん」

「ううん、来てないよ」

「亜美から掛けたら?」

「いいよ、私は・・・。まだ凌と話し合ってないし・・・」

「そっか。なんか2人のことが気になってさ。うまくいってほしいし」

「ありがと」

先生が教室に入って来たのでしゃべることを止めて、私は真剣に授業を受けた

昼休み、初めての学食を食べに食堂に行くことにした
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