やさしい手のひら・中編【完結】
退院当日、由里と凌が私を迎えに来てくれた

「忙しいのにごめんね」

「そんなこと気にしなくていいの!」

私の荷造りをしながら由里はそう言った

「亜美着替えたら?」

「うん」

「ほら、本郷!廊下行って!」

「また追い出されるのかよ」

呆れ顔で面倒臭そうに廊下へ出て行った

私の裸を見て

「亜美、凄く痩せちゃったね」

心配そうに由里が言った

「痩せてもこんなに元気だよ」

私は由里にピースをして見せた

「はいはい。元気だね」

「もぉー」

由里は笑いながら私の脱いだパジャマを片付けてくれて、凌を呼びに行った

「忘れ物ない?」

「うん」

私はベットのシーツを直し、コートを着て鞄を持つと

「俺が持つよ」

と、凌が私の手から鞄を取り持ってくれた

「ありがと」

凌には何度「ありがとう」を言っても足りないぐらいだよね・・・

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