やさしい手のひら・中編【完結】
「そうやっていつも強がり言って、辛いなら辛いって言えばいいじゃん!」

由里は目を吊り上げ私に怒鳴った

「辛いよ!凄く辛いよ!バカみたいにいつまでも思い出にすがって、寝ながら一人で泣いて、寂しくて虚しくて…ヒクッ…でももう無理なのわかってるから…わかってるからどうすることも…できないんだよ…」

私は溜まっていた思いを由里にぶつけた

「亜美。それでいいんだよ。自分を押さえつけなくていいんだよ…」

由里はわかっていたんだ。私が苦しんでいることも、もがいていることも…

「いろんな試練を乗り越えて一緒にいた人だよ。大丈夫の一言で片付けられるものじゃないよね?」

私は膝の上に落ちる涙を見ながら、うんと頷いた

「私と優香を頼りなよ。亜美は一人じゃないよ」

一人じゃない…

健太がいなくても私をこんなに心配してくれる人がいる

「あり…がと」

心から由里と優香には感謝している

「いつか思い出に変わるから。無理に忘れなくてもいいよ」

由里は優しい顔で私に言った

あっ…新くんも同じことを言っていた

いつか思い出に変わると…


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