Colors of Heart ~7色のハート~
白鷹は満足そうに笑みを浮かべた。
それはさぞかしロマンティックな夜を過ごしたんでしょうね?訊いた所で、まんざらでもない顔をしそうで、腹が立つので、「ふぅん」と適当に頷き、聞き流した。
ベッドのあるロフトで、Romiはメイク中らしい。
下のフロアにはブライズメイドたちが集まっていた。
彼女たちも新郎新婦と一緒にクルーザーに乗り込むのだ。
日本の挙式と海外の挙式が違う点と言えば、まずはブライズメイドがいることだろう。
ブライズメイトは新婦の仲のいい友達や姉妹が役割を担う。
通常2~5人位の人数が選ばれるらしいのだけれど、Romiの場合は3人のブライズメイトがいた。
花嫁と同じような(でも違う)ドレスを身に包み、ブーケを持つ。
花嫁の身の回りの世話をするのが主な役目だ。
ブライズメイドはヨーロッパ中世の起源で、幸せな新郎新婦を妬む悪魔から花嫁を守るために、未婚の姉妹や友達が似たような恰好をし、悪魔の目を惑わせたという伝説から来ているらしい。
同じように新郎側にもグルームマンと呼ばれる介添え人がいるのだけれど、白鷹のグルームマンたちは手持無沙汰で、ホテル内の探検に出掛けてしまったようだ。
部屋にはいなかった。
「ウン、Thank you.____アリガト」
Romiがロフトから携帯片手に降りて来た。