Taste of Love【完】
風香は出来上がった鍋を、真奈美の分を取り分けて渡す。
「で、どんなことになってるの?」
そこで始めて風香は、翔太に告白された話をした。
「どうしてすぐにOKしないのよ!?」
真奈美は手にしていた、ビールのジョッキを音をたててテーブルに置いた。
「だって……本当に翔太のこと好きなのかわからないんだもん」
「はあ……さっき私の言ったこと分かってるの?」
「うん、だけど翔太真剣なんだよ。だから私も簡単には返事できないって」
「とりあえず付き合うっていう選択肢はないの?」
今度は穏やかに尋ねられた。
「うん、私にとって翔太って特別なんだよね。高校の時のすれ違いが誤解だって分かってもすぐに飛び込めないと
いうか……」
「それって、由利がらみの?」
真奈美には、先日由利から聞いた高校の時の話もしてあった。
「うん。確かに翔太には惹かれてるよ」
「じゃぁ」
「でも、その気持ちが単純に現在のものなのか、過去の実らなかった恋にこだわっているだけなのかわからないの」
風香は自分の正直な気持ちを、真奈美に話す。
「で、どんなことになってるの?」
そこで始めて風香は、翔太に告白された話をした。
「どうしてすぐにOKしないのよ!?」
真奈美は手にしていた、ビールのジョッキを音をたててテーブルに置いた。
「だって……本当に翔太のこと好きなのかわからないんだもん」
「はあ……さっき私の言ったこと分かってるの?」
「うん、だけど翔太真剣なんだよ。だから私も簡単には返事できないって」
「とりあえず付き合うっていう選択肢はないの?」
今度は穏やかに尋ねられた。
「うん、私にとって翔太って特別なんだよね。高校の時のすれ違いが誤解だって分かってもすぐに飛び込めないと
いうか……」
「それって、由利がらみの?」
真奈美には、先日由利から聞いた高校の時の話もしてあった。
「うん。確かに翔太には惹かれてるよ」
「じゃぁ」
「でも、その気持ちが単純に現在のものなのか、過去の実らなかった恋にこだわっているだけなのかわからないの」
風香は自分の正直な気持ちを、真奈美に話す。