Taste of Love【完】
「私、言われて初めて気が付きました」
風香自身、気が付いていなかったことを大悟が先に気が付いたことに驚く。
大悟は笑いながら「どんだけ鈍いんだよ」とあきれた様子だ。
「なにかあったのか。三栖さんと」
急に出てきた、翔太の名前に動揺する。
「どうして、室長の名前がでてくるの?」
「急に改善されたってことは、トラウマの原因がなんらかの理由で亡くなったのかと思って」
確かに、翔太との苦い思い出が誤解であったことがわかった。そして今のふたりも新し関係に進んでいるように思える。
しかしそれを大悟に話すのは恥ずかしいと考えて、誤魔化した。
「あの……、以前から不思議だったんですが、浅見さんはどうして私の“スイーツ嫌い”に親身になって考えてくれるんですか?」
最初から気になっていたのだ。どこか読めないタイプの一見ちゃらちゃらした男がどうしてここまで親身になってくれるのか。
「まぁ、俺の自己満足」
「自己満足?」
そんな言葉では納得できない様子の風香をみて大悟は理由を話始めた。
「俺には姉貴がいたんだ。俺が専門学校に入った歳に亡くなったけどな」
口元に笑みを浮かべているが、その目は当時をおもいだしているのだろう。どこか寂しそうだ。
「そもそも俺がパティシエになるって決めたのも、姉貴の影響なんだけどな」
風香は黙って話を聞いていた。その様子をちらりと横目で見ると、大悟が止まっていた口を動かし始めた。
風香自身、気が付いていなかったことを大悟が先に気が付いたことに驚く。
大悟は笑いながら「どんだけ鈍いんだよ」とあきれた様子だ。
「なにかあったのか。三栖さんと」
急に出てきた、翔太の名前に動揺する。
「どうして、室長の名前がでてくるの?」
「急に改善されたってことは、トラウマの原因がなんらかの理由で亡くなったのかと思って」
確かに、翔太との苦い思い出が誤解であったことがわかった。そして今のふたりも新し関係に進んでいるように思える。
しかしそれを大悟に話すのは恥ずかしいと考えて、誤魔化した。
「あの……、以前から不思議だったんですが、浅見さんはどうして私の“スイーツ嫌い”に親身になって考えてくれるんですか?」
最初から気になっていたのだ。どこか読めないタイプの一見ちゃらちゃらした男がどうしてここまで親身になってくれるのか。
「まぁ、俺の自己満足」
「自己満足?」
そんな言葉では納得できない様子の風香をみて大悟は理由を話始めた。
「俺には姉貴がいたんだ。俺が専門学校に入った歳に亡くなったけどな」
口元に笑みを浮かべているが、その目は当時をおもいだしているのだろう。どこか寂しそうだ。
「そもそも俺がパティシエになるって決めたのも、姉貴の影響なんだけどな」
風香は黙って話を聞いていた。その様子をちらりと横目で見ると、大悟が止まっていた口を動かし始めた。