Taste of Love【完】
「はい?」

「それに、そちらの結城さんが気に入りました。これ原案は彼女の企画でしょう?」

「はい」

風香は頷いた。

「俺のケーキを拒否した子がどんなスイーツを作るのか間近で見てみたい」

思わぬ興味の矛先が自分に向いて風香は驚く。

新しいおもちゃでも見つけたような表情で一瞬風香は背中に悪寒が走ったような気がした。

「これから、よろしく」

そうにっこりとほほ笑んだ“人たらし大悟”の笑顔に先ほどの悪寒など消え失せてしまった。
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