Taste of Love【完】
***
あの後書類上の確認事項をいくつかしてから、風香達はパティスリーアサミを後にした。
風香はよほど緊張していたのか、店から少し離れたあたりでしきりに深呼吸をしている。それを見て翔太はクスクスと笑っていた。
「そんなに緊張していたの?」
人並みをよけながら二人で駅に向かう。
「はい。だってあの浅見さんと仕事ができるなんてなんかすごいなって、お知り合いなんですか?」
頭一つ分ほど背の高い翔太を見上げながら風香が話す。
「いや、俺も初対面。その話飯でも食いながら話そうか」
そう言われて風香が腕時計を確認すると、時計の針が間もなく正午を指そうとしていた。
駅前にある蕎麦屋さん二人並んでは入るとちょうど畳の席が空いたところだった。
席について風香は鴨南蛮、翔太は天ざるを注文した。どちらもランチの時間帯は小鉢などがついて提供されるようだ。
風香の目の前に先に運ばれてきた。
翔太が先に食べろと促すので風香も遠慮せずにしたがう。
どうせ食べるのは風香のほうが時間がかかるのだ。
だからこういうシチュエーションでは風香は相手が許してくれる場合先に箸をつけることが多かった。
ほどなくして翔太の前にも天ざるが置かれた。
あの後書類上の確認事項をいくつかしてから、風香達はパティスリーアサミを後にした。
風香はよほど緊張していたのか、店から少し離れたあたりでしきりに深呼吸をしている。それを見て翔太はクスクスと笑っていた。
「そんなに緊張していたの?」
人並みをよけながら二人で駅に向かう。
「はい。だってあの浅見さんと仕事ができるなんてなんかすごいなって、お知り合いなんですか?」
頭一つ分ほど背の高い翔太を見上げながら風香が話す。
「いや、俺も初対面。その話飯でも食いながら話そうか」
そう言われて風香が腕時計を確認すると、時計の針が間もなく正午を指そうとしていた。
駅前にある蕎麦屋さん二人並んでは入るとちょうど畳の席が空いたところだった。
席について風香は鴨南蛮、翔太は天ざるを注文した。どちらもランチの時間帯は小鉢などがついて提供されるようだ。
風香の目の前に先に運ばれてきた。
翔太が先に食べろと促すので風香も遠慮せずにしたがう。
どうせ食べるのは風香のほうが時間がかかるのだ。
だからこういうシチュエーションでは風香は相手が許してくれる場合先に箸をつけることが多かった。
ほどなくして翔太の前にも天ざるが置かれた。