Taste of Love【完】
食事をしながら風香は翔太と大悟の関係について尋ねた。
「俺に姉貴がいたの覚えてるか?」
翔太には五つ年上の姉がいるのだが、フランス語の通訳を生業としていた。
「姉貴がフランスで浅見さんと知り合いだったらしくて、それで紹介してもらったんだ」
グルメな翔太の姉はフランスでも沢山の店に知り合いがいたらしい。
「翔太じゃなかった、三栖室長―――」
「それ!」
「どれ?」
思わず二人とも箸をもったまま見つめあう。
「その三栖室長っていうの堅苦しくてダメ。翔太じゃダメなのか?」
風香としては同級生と言えども直属の上司に敬語を使うのは当たり前だし、そうすることによって過去と現在の違いに区切りをつけていたつもりだった。
「でも、私職場で上司を呼び捨てにできるほど常識ないわけじゃないもの」
つけあわせの小鉢の中の里芋を転がしながら答える。
「じゃあ、職場以外では?二人でいる時まで室長って呼ばれたくない」
「それって……」
どういう意味?と聞こうとして風香はやめた。
「俺に姉貴がいたの覚えてるか?」
翔太には五つ年上の姉がいるのだが、フランス語の通訳を生業としていた。
「姉貴がフランスで浅見さんと知り合いだったらしくて、それで紹介してもらったんだ」
グルメな翔太の姉はフランスでも沢山の店に知り合いがいたらしい。
「翔太じゃなかった、三栖室長―――」
「それ!」
「どれ?」
思わず二人とも箸をもったまま見つめあう。
「その三栖室長っていうの堅苦しくてダメ。翔太じゃダメなのか?」
風香としては同級生と言えども直属の上司に敬語を使うのは当たり前だし、そうすることによって過去と現在の違いに区切りをつけていたつもりだった。
「でも、私職場で上司を呼び捨てにできるほど常識ないわけじゃないもの」
つけあわせの小鉢の中の里芋を転がしながら答える。
「じゃあ、職場以外では?二人でいる時まで室長って呼ばれたくない」
「それって……」
どういう意味?と聞こうとして風香はやめた。