恋愛心工事中。


『怖い夢でも見た?
ガキか美羽は』

クスクス笑う大悟を見て
凄く温かい気分になる



この人と向き合う
そう決めたんだ

改めてそう思う





『……………手』

大悟が呟く。


「………へ?」



分からないあたしに
大悟の手が差し伸べられた




『良かったら、どうぞ?』


口の端を微かに上げて
大悟はそう言った



「……………」

その行動に
凄く救われた気がした




そっと、静かに

布団から自身の手を
ゆっくり取り出し




大悟の手を
弱々しく握った





『………冷た!
今夏だぞ?美羽冷え性?』

「違うってば!!!!!
冷え性じゃない!!」


なんか冷え性って!!
言葉が嫌なんだけど!!
(冷え性の人に謝れ)





『布団冷たいの?』

そう言って大悟は
もう片方の手を
布団の中に滑り込ませた




『あ、でもずっと美羽寝てたから温かいもんな。じゃあ添い寝しなくても平気だな』

「なぁっ!?!!?
添い寝しようとしてたの!?」

『バーカ。
冗談だよ』




大悟は楽しそうに笑い
あたしの前髪をかきあげた


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