恋愛心工事中。
『彼氏なの!?』
「違っ…」
『前家の前に来てた子!?』
…………それは
壱、だ
「違うし!!!友達だから!」
『友達にしては、あの男の子、美羽のこと好きそうだったわ?』
ニヤニヤするお母さんに
白い目を向ける
『怖いわね!
こんな娘に育てた覚え無いのに全く』
ブツブツ言いながら、お母さんは部屋を出ていこうとした。
『あ、熱ある?大丈夫なの?何か男の子が看病してたみたいで…』
「大丈夫です!!!」
あたしが必死に言い張ると、お母さんは再びニヤリと笑って、
『男嫌い克服おめでとう』
…………………。
パタン、と、お母さんが去っていったドアを見つめる。
………あの親っ!!!
ドキドキしながら、あたしは再び眠りについた
夢を見た
多分、大悟に
運ばれている時
誰かに抱きかかえられ
そっと優しく
キスされる夢
唇に感じた温もりは
本当にリアルで
夢なのに
寝ているのに
胸がドキドキして
その誰かの顔は見えなくて
あたしの耳元で
何かを囁いた
だけどその囁きは
分からない
あの誰かは
何て囁いたんだろう