出会い別れそして出会う。

学校へ行くためお兄ちゃんとるきと3人で並んで歩いていると、
「お前ら学校では愛想良くしろよな」
と、お兄ちゃんが言った。

「んー・・・無理ね」
「俺も」
「はあ・・・お前らなあ、友達できなくてもしらねえぞ」
「私友達なんていらないわ、るきがいればそれでじゅーぶん」
「俺もめんどくさい関係はごめんだ」
「まったく・・」

そんな他愛のない話をしていると学校に着いた。
既に入学式は済んでいるので、私達は学年の掲示板を見て自分のクラスを確認した。

「よかった、るきと一緒だわ」
「当たり前だ」

なにが当たり前なのかまったくわからないが・・・。
とりあえず、るきと同じクラスで良かった。

―――――――――――――

教室に入るともう既にそれぞれ友達を作り、騒がしかった。
私達が教室に入った途端、

「なにあの子ちょー美人!!!かわいい!!」
「私友達になりたい!」
「俺あの子タイプかも・・・」
「あ、俺だって!」
「なあなあ、あの子の隣にいる奴もかっこよくね?」
「うわー俺らなんてカスだな・・・・・」

なんて声がいろんなところから聞こえた。
そして席に着くと・・・・

「ねえねえ!名前なんで言うの!?」

さっそく女の子から声をかけられた、隣を見てみると・・

「なあ!友達になろうぜ!!」

なんてるきも声かけられてる。
そう言えばお兄ちゃんに今朝、愛想よくしとけって言われたなあ・・。
あのときは面倒で無理って答えたけど・・一応。。。

「私、姫宮瑠己(ひめみやるみ)って言うの、よろしくね」

と、適当にほほ笑んでおいた。
すると・・・・

「きゃああああああああああああっ」
「なんなの姫宮さん!可愛い!!あ、るみちゃんって呼んでいい??」
「えっ・・・・と。。。うん、いいけど」
「ありがとおおお!」

女の子ってよくわかんない。
男の子も周りで顔を赤くしてるし、いったいどうしたのかしら・・?
るきなんてこっちを見て呆れてるし・・。
はあ、やっぱりめんどくさい。
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