愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
その夜は、当然、眠れなかった。
タオルを返すだけで、あんなに緊張したんだ。バレンタインのチョコを渡すとなると…
それはもう、私の想像の域を超えいた。
なんせ、あの岩みたいなチョコだ。好印象を持たれる確率は、0%
やっぱ、告白しながら渡すんだよね…アレを…
私の心臓は耐えられるだろうか?
色んな事が頭の中をグルグル回り、眼はギンギンに冴え、気付けば朝を迎えてた…
とうとう一睡もできなかったな…
「うわっ!!眼の下のクマ、すごっ!!」
鏡に映った自分の顔にドン引き。顔色は青白く、まるでホラー映画に出てくる様な完璧な死体顔。思いっきりヘコんでガックリ肩を落とす。
この顔で、あのチョコ…正しくこれは、負の連鎖…
間違いなく撃沈だな…
憂鬱な気分のまま学校に向かう。
_____ 2月14日バレンタインデー
この日は、女の子にとって特別な日
クラスの女子は皆ソワソワしてる。うぅん…女子だけじゃない。男子も気にしてない素振りを見せながら挙動不審な子が、あちらこちらに…絶対、意識してる。
えっと…桜井君は…?
いつものチラ見で彼の様子を窺うと…
別段、変わった様子もなく、サッカーの雑誌を気だるそうにペラペラ捲ってる。
でも、意識しまくりの私は、彼のさり気なく髪をかき上げる仕草だけで鼓動は早くなり、顔が熱く火照る。
「はぁー…っ」