愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
桜井君の事だ。一杯、チョコ貰うんだろうな…なんて考えながら、刻一刻と迫ってくるその時に私の気分は滅入るばかり。
私と沙紀は事前に相談して、チョコを渡すのは放課後に決めていた。
私が誰も居ない場所を探し、沙紀が桜井君をそこに連れて来る手はずになってる。
帰りのSHRが終わると、沙紀と眼で合図し教室を飛び出す。
おそらく皆同じこと考えてるはず。告白する時は、2人っきりがいいに決まってるものね…
でも、誰も居ない場所って…どこだろう?
体育館の裏?
中庭の大木の下?
プール横の高い塀の向こう?
でも、どこも既に先客が居てダメだ…
そうだ!!
案外、教室とか穴場だったりして…
私はまた3階の教室までダッシュする。
もう髪は乱れ、冬だというのに汗だくだ…
死体顔に乱れ髪…もう、どうにでもなれ!!って感じだ。
息を切らしながら、そっと教室を覗くと…
「ひぃー…っ!!」
めでたくカップルになった2人がキスの真っ最中!!
凄いモノを見てしまった…と、うな垂れながらトボトボ階段に向かって歩き出す私に更なる衝撃が待っていた。
うわっ!!
階段の踊り場でも濃厚チューしてるカップルが…。かなり盛り上がってしまってる様で、男子が女子の肌蹴た制服のブラウスの中に手を突っ込み胸をモミモミ…
「ブホッ!!」
邪魔しちゃいけないと壁に身を隠し、息を殺して視線を右側に移すと…
あ…ここ、誰も居ない…
その時、ブレザーの内ポケットの中で携帯がブルブルと震えだした。
沙紀だ…
『もぉー!!真央!!いつまで待たせるのよ。
こっちは桜井君、確保してあんだから~どこに連れてけばいいの?』
沙紀は小声で、かなり焦ってる。
「ごめん…どこも人が居て…でもね、誰も居ないトコ見つけたから」
『どこよ?』
「あのぉ~…それが…」