愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
もう二度と会う事などないと思ってた。でも会えた。やっと…やっと、会えたのに…
私は堪らず和弥に話し掛けていた。
「和弥…私、ずっと和弥に…」
「やめてくれ…」
低く掠れた声が私の言葉を遮る。
「和弥って呼ぶのは…やめてくれ。新川部長には、俺達が知り合いって事は秘密にしといてほしい…」
私の顔を見ることなく淡々と話す和弥。
「どう…して?」
なぜなの?なぜ、和弥と呼んじゃいけないの?
私はあなたに会いたくて、忘れられなくて…あなたの名前を何十回も、何百回も呼んだんだよ…
それに、知り合いって…私達、ただの知り合いじゃないよね?付き合ってたんだよ。私はあなたに抱かれたんだよ。それなのに、ただの知り合いなの?
「理由を…聞かせて…」
「世話になってる部長には、知られたくない…」
和弥…
「お前だって知られたくないだろ?」
「あ…」
彼の瞳が私を拒絶しているみたいで、それ以上、何も言えなかったんだ。
私達の間には、ただの4年半の空白だけではない。もっと大きな何かが私と和弥を遠ざけようとしている。そう思えてならなかった。
―――これが、現実…