愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

10分後、龍司が合流し、雰囲気は一変した。


大きな商談がまとまったのだと、かなりテンションが上がって嬉しそうな龍司。


「真央と付き合いだしてからいい事ばかり起こるよ。何もかも順調で怖いくらいだ。俺は最高の女性を手に入れたのかもな」

「そんな…褒め過ぎだよ。龍司…」

「いや、そんな事ない。本当の事だから…所で、桜井の彼女はどんな感じだ?」


和弥の…彼女?和弥に彼女が居るなんて、今まで考えた事もなかった…でも、冷静になって考えてみれば当たり前の事。和弥に彼女が居たって何の不思議もない…だけど…


「彼女なんて、居ませんよ」


ボソッと呟く様に否定する和弥。


「そうか?秘書課の三浦と仲良さそうだったから、てっきり付き合ってるのかと思ったが…」

「そんな…ただの同僚ですよ…」

「ほーっ…ただの同僚が2人っきりでしょっちゅう飲みに行くか?他の秘書が噂してたぞ」


苦笑いを浮かべた和弥がタバコをもみ消す。


「真央、桜井は結構モテるんだぞ!」


茶化す様に龍司がそう言って和弥の背中をバシバシ叩いてる。


「部長ほどじゃないですから」

「バカ!真央の前で変な事言うなよ」


他愛もない会話なのに、耳を塞ぎたくなるくらい辛かった。


どうして?さっき和弥の事は忘れるって決めたばかりなのに…和弥に彼女が居ても私には関係ない事じゃない。


笑って『良かったね』って言ってあげなきゃいけないのに…


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