愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
マンションの地下駐車場に車が滑り込み私と龍司はどちらからもとなく体を離す。
「着きました…」
感情を押し殺した様な和弥の冷静な声…
「あぁ…お疲れ。有難う」
龍司がバツが悪そうに呟き車を降りると、和弥は何事もなかった様に一礼し「失礼します」と眼を伏せたまま屋外へと続く出口に向かって歩き出した。
「車、ここに置いてくの?」
「そうだよ。桜井の住むアパートには駐車場が無いから、いつもここに車を置いて歩いて帰ってるんだ。ここからだと…徒歩15分ってとこか…」
「そう…なんだ…」
こんな近くに和弥は住んでいたんだね。でも、もうどうでもいい事だ。そう自分に言い聞かせ和弥に背を向けた。
マンションの部屋に入り玄関の扉を締めると、なぜか和弥の顔がチラつき泣きそうになる。
ダメ…和弥の事、考えちゃダメ…私には龍司という素敵な婚約者だ居るんだから…
「真央、どうした?そんなとこに立ってないで早くおいで」
差し出された龍司の手を握り、私は大胆な言葉を口にした。
「龍司…今すぐ抱いて欲しい…」
お願い…私を抱いて…龍司。そして、和弥を忘れさせて…
「真央…君は酔うと男を欲しがる癖があるのか?」
「今日だけ…特別…。龍司に愛されたいの…」
「こんなに愛しているのに、まだ足りないのか?真央は欲張りだな…」
そう…私は欲張りな女なのかもしれない。龍司にこんなに沢山の愛を貰っているのに、和弥の気持ちまで欲しがった…
こんな愚かな私を…許して…龍司
あなたの体で私に罰を与えて。
もう二度と、和弥を思い出さない様に…