愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

一ヶ月が過ぎても心の中のモヤモヤは消えなかった…むしろ、不安な気持ちが大きくなってる。


―――そんなある夜の事だった…


龍司の帰りを待っていたらいつの間にかソファーで寝てしまったようで、頬に温かい手が触れ眼を覚ます。


「こんな所で寝たら風邪引くぞ…」

「んっ…?龍司…」

「真央、話しがあるんだ…」

「…何?」


まどろみながらまだ半分夢の中で答えると…


「明日、俺の実家に真央を連れていきたい」

「…………!!」


その一言で、一気に目が覚めた。


「龍司の実家に?」

「今日、実家の方に電話したら、明日は皆居るって言ってたんだ。真央を連れて帰ると言っておいた」

「うそ…そんな、急に言われても…」

「大丈夫だよ。そんな堅苦く考えなくていい。皆、真央に会うのを楽しみにしてる」


龍司は平気な顔でそう言うが、私にしてみればそんな簡単なものじゃない。心の準備が全然出来てないワケで…その夜は朝まで熟睡出来なかった。


朝早くから起きだし、何を着ていくかから始まり、化粧の濃さや髪型まで悩みに悩んだ。


「普段のままの真央でいいんだよ」


呆れるほど気楽に笑う龍司が腹立たしい…もっと前から言ってくれてたら、こんなに焦らずに済んだのに。龍司のバカ!!


結局、無難なグレーのスーツを選び車で出発する。


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