愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「いらっしゃいませ。香苗です」
優しそうに微笑むお義姉さんにホッとする。
長い廊下を案内され洋間に通されると、そこには龍司のご両親とお兄さん、そして可愛い女の子が一人。
「龍司おじちゃん!!」
女の子が龍司の足に抱き付き、あどけない笑顔で龍司を見上げる。
「よう!莉子(りこ)、いい子にしてたか?」
「うん!!」
龍司はその莉子という子を抱き上げ、私に家族を紹介してくれた。
「真央、俺の父と母。そして兄の達司。兄貴は今、海外で仕事していて休暇で帰って来たばかり。一週間ほどしたらまた戻る予定だ。で、この子は兄貴の子供で莉子、5歳だ」
「北沢真央です。今日は、お招き頂き有難うございます」
緊張マックス!!思わず舌を噛みそうになる。
すると、一番奥のソファーに座っていたお父さんがニコニコしながら立ち上がり「いらっしゃい。お待ちしてましたよ」と私に右手を差し出した。
「あ…はい。私もお会い出来るのを楽しみにしてました」
なんてお父さんの手を軽く握り深く頭を下げるが、ホントは逃げ出したい気分…
でも意外な事に、お父さんもお兄さんも気さくな人達で話しやすくお陰で私の緊張は徐々に解れていった。
その時、今まで私たちの会話を聞いてるだけだったお母さんがニッコリ笑い私に話し掛けてきたんだ。
「真央さん、真央さんのご両親のお仕事は?何をされてるの?」